≪復刻版≫

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その4.シリンダーヘッド・カムシャフト・バルブ等のうんちく

ダックス70ヘッドに代表されるように、当時のボアアップ・チューニングは純正車種のパーツ流用が当たり前っちゅーか、それしかありませんでした・・・
かのタケ○ワもキ☆コもデ◎トナも、自社ブランドのシリンダーヘッドをリリースしたのはごく最近です。
それまでは、どこの大メーカーでも純正部品を多少モデファイするか、あるいはそのまま自社商品としてへーきで売ってました。 (まだまだこのようにして売ってるトコも存在しますが・・・ 謎)

ボアアップに流用可能な純正ヘッドは、カムシャフトにベアリングの装着されていない古いタイプの純正72ccヘッドです。
車種的には鉄シリンダーとカブりますので、その項をご参照願います。
ベアリングの装着されている72ccヘッド(85ccヘッドを含む)は、まだまだデータ的に整備されていませんので今後の宿題とさせて頂きますが、一般的にエコノパワーの入ったヘッドはポート径やバルブ径、カムのオーバーラップ等がパワーが出ない方向ですので、あまり食指が動きません・・・(^^ゞ
カムに装着されているベアリングサイズも、年式によって特殊なサイズが存在します。

ここでの究極の純正流用ヘッドは、知る人ぞ知る 「CL70」のヘッドにトドメを刺すでしょう!(^o^)丿
SS50にも採用されていた、かの 「ビッグフィンヘッド」 なのです。
最近の純正ではタイカブ100や、社外品ではキ◎コのウルトラヘッドとかポッ○ュのヘッドのようにヘッドの冷却フィンが大きいタイプです。 (↑ ソコまでは大きくないっすね ^^;)

CL70用ビッグフィンヘッド(M5刻印) CL70ヘッド(左)
フィンの“L”刻印がポイント  エアインテークがデッカイ!


このヘッドはこの時代の例に漏れず、バルブ径がインテーク25mm・エキゾースト22mmのいわゆる 「ビッグバルブ系」のヘッドです。 ポート径も、このクラスとしては最大径でしょう!
6Vのカリスマ的チューニングメーカーの◎矢☆でさえも、当時はこのヘッドをモデファイしてリリースしてました。 (残念ながら、現在は製造中止部品です。)
1番特長的なのはバルブの 「挟み角」 が、他のヘッドに比較して明らかに違うことです。
かの 「スパヘ」に迫ろうかという勢いで、挟み角がせまいのです。
そこまで大袈裟ではないのですが、★タ●リリースの各種ヘッドに準じた感じです。

ポートの拡大作業や鏡面仕上げ等、各種モデファイ方法は、各々の技術やノウハウが集約される箇所なので、ここではあえて触れません。
ただ、「早☆仕のおっちゃん(失礼)が、推定30歳代に仕上げたポートはスンゴイぞぉ〜(^o^)」

使用するカムシャフトは、これも 「SS50カム」(通称Yカム) 以外考えられません!
このカムも各種メーカーから、ストリートハイカムとしてリリースされてました。
いわゆる 「定番中の定番」ってヤツですね。 (つーか、純正品で他に目ざといのがないの)当時はカム単体で、1,500円程で手に入りました。 SS50が現役の頃は840円だったようです。

ロッカーアームやシャフト、リテーナーやコッターなんかは、何の疑いも無くそのまま使用しましょう。
ただバルブスプリングのみは、強化品を使用しないと高回転域でサージングが発生してします。
ここでフツーの方はインナー・アウターとも交換されますでしょうが、個体差にもよりますけど各社の強化バルブスプリングは一般的にカタすぎます・・・(-_-メ
インナーのみ、あるいはアウターのみの交換で、必要十分のカタさが得られるはずです。
あまりにもカタいと、カムの山 及びロッカーのカム当たり面が異常磨耗してしまいます。

Wバルブ・スプリング



最近では、各社外品メーカーからベアリングを纏ったカムシャフトが装着出来るシリンダーヘッドがリーズナブルな価格でリリースされてますが、この辺は受け売りになりますのでご勘弁を願います。m(__)m