猿人が組み上がり、最終的に取り付けるパーツに、各種カバー類が必要となります。
ベースとなる猿人のパーツをそのまま組み付けても、性能的には何の問題もないのですが、こだわった猿人造りをなさる方なら、この各種カバー類にも多分こだわって付けていることでしょう。
まずクラッチカバーですが、現行の12V猿人のヤツは鏡面バフ掛けされた上にクリアーを吹いて仕上げてあり、オイルコーションのラベルが貼られてあります。
これはこれで新車状態の頃はスゴク綺麗で、見栄えもかなり満足のいくモノです。
ただ年月が経ってくると、アルミ独特の白い腐食が進行してくるのが宿命です。
表面のクリアーに何らかのキズが入ると、そこの箇所からミミズが這ったような腐食が発生してきます。
いつまでもキレイな状態を保ちたいなら、日々の手入れを怠らないことが第一でしょう。
6V初期の頃のカバーは、カバーの形状自体もまろやかで独特の雰囲気があります。
仕上げは、「アルマイト掛け」のようなシルバーの塗装が施されてます。
大きな違いは、オイルコーションが浮き文字で、「英字」にて刻印されています。
管理人は、この「浮き文字刻印フェチ」であります!
この浮き文字カバーは、4Lモンキーの最終期頃まで採用されているようです。
また、遠心クラッチカバーと手動クラッチカバーとでも、表示が若干チガイます。
遠心はオイル容量が「0.8L」で、手動は「0.7L」となってます。
この刻印文字も、製造ロットや工場とか年代等で微妙に表示が異なります。
そこまで気合いを入れてこだわってる方もマレでしょうが、ご参考までに・・・(爆)
あと、気温によるオイル粘度の指定書き?がされていますが、詳しくは画像をご覧下さい。
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遠 心 刻 印 |
手 動 刻 印 |
面白いのは、気温の表示が「摂氏(℃)」と「華氏(F)」の両方されていることですね。
対米輸出用を考慮した表示だと判断出来ます。
仕上げは、鏡面バフ仕上げ・クリアー仕上げ・サンドブラスト掛け・塗装仕上げ等、車体とのバランスを考慮されて、お好みでどうぞ。(笑)
マニュアルクラッチの場合、中心部分に真ん丸のカバーが付けられてますね。
このカバーにも純正品で、いろいろな仕上げのヤツがあります。
代表的なのは「クロームメッキ」の施されたものでしょう。(モンキーR等)
初代金猿のヤツは、ここにもゴールドのカバーが採用されてますね。
あとクラッチを作動させるアームにも、メッキ仕上げのヤツが存在します。(初代リミテッド等)
ちょっと横道に逸れますが(またかよ・・・)、このクラッチカバーに設けてあるオイルラインを少し加工して、オイルクーラーの取り出しを設ける超裏技があります。
オイルポンプで加圧されたオイルは、クランクケースに設けられたオリフィスを通過したオイルだけがシリンダーヘッドまで廻りますが、その他大部分のオイルはクラッチカバーのオイルラインを称してクラッチ本体 及びクランクまで廻ります。 (書いててもクドイなぁ)
このカバーのオイルラインの途中に穴を開けてタップを切り、オイル取り出し用の専用タケノコニップル(内径#6.5mm ホームセンター等で購入可能)を取り付けます。
あとはカバー内の既設のオイルラインを、エポキシボンドなどで塞げば完成です。
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ご参考に! |
ただ、加工にはかなりの熟練を要しますので、不要なカバーなどで構造・寸法などを確認してからにした方が無難と思われます。
使用するタップも特殊なテーパーピッチ(PT)なので、工具等を揃えてから実行しましょう!
ジェネカバー(兼チェーンカバー)は、6V系と12V系では形状がぜんぜん異なります。
これはフライホイルの厚みの違いが、そのままカバーにも現れています。
(表面仕上げ自体は、その時代のクラッチカバーに準じています。)
猿人への取り付け部は共通ですから、12V系のジェネカバーは6Vに装着可能ですが、その逆の場合は不可能です。
この場合は、シフトペダルも12V用に交換しないとカバーと干渉してしまいます。
あと、モンゴリ系とその他の車種の大きなチガイは、フライホイル部が部分的に脱着出来る丸いカバーが装備されています。
これはカバー全体を外さなくてもその部分だけ外すことにより、点火時期やポイントの調整が可能になるように設けられた「メンテ窓」なのです。
カブ系やCD系の他、6Vダックス・シャリイなどに採用されています。
この「メンテ窓付きカバー」は、ドライブチェーンカバー等の干渉する箇所さえ加工すればモンゴリ系に流用可能です。
Fスプロケット部分まで大幅にカットしてあるカバーを時たま見掛けますが、こうすることによってFスプロケットの交換を簡単にやりやすくするための加工だと思われます。
レーサー車両からフィードバックされた方法のようですが、
ストリートでは多少の危険が伴いますね・・・
チェーンカバー等も含めて、回転部分には極力カバーを取り付けたいものです。
現在のレースレギュレーションでも、チェーンカバーは必着となっているようですよ!
シリンダーヘッドにも3種類のカバーがあるのは、外観から確認出来ますね。
トップのヘッドカバーと右サイドのオイルラインカバー、左サイドのカム(スプロケット)カバーの3枚です。
ヘッドカバーは、フィンが縦方向に一直線の6V系タイプと、横方向にもフィンが設けてある12V系タイプの2種類です。 (管理人は、6Vタイプが大好きです!)
各々ヘッドカバーは、どのタイプのヘッドにも互換性がありますが、ガスケットを含めて取り付け方向に指定がありますので注意が必要です。
カバーの端部に矢印が刻印されていますので、それを下側に向けて組み付けるのが正解です。
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コレぢゃなきゃ6V猿人とは云えない!
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面白いのはモンキーRやRTで、ケースは12V系なのに、このヘッドカバーは6Vタイプです。
この時期はカバーだけに限らず、いろんなパーツが6V系から12V系への過渡期だったのだと考えられます。
もう一つモンキーRで特徴的なのは、カムカバーでしょう。
ご存知の方も多いと思われますが、Rのカムカバーには冷却用と思われるフィンが設けられています。 (装飾的な意味合いも大いにありそうですが・・・)
このフィン付きのカムカバーも、どのタイプのヘッドにも装着可能ですが、取り付けの際は回り止めの出っ張りに注意して取り付けて下さい。
さもないとカバーがヘッドに密着せず、オイル漏れを招くばかりか、最悪の場合カバーが
破損してしまいます。
ノーマルタイプのカムカバーは、よく見慣れたプレーンな丸いタイプです。
これも6V系と12V系の互換性はあるのですが、外側に「回り止め」のないのが6V系で、ツノのような出っ張った「回り止め」が付いたのが12V系です。
取り付けの際の注意は、上記の項に準じます。
最後にオイルラインのカバーですが、このカバーだけは基本的に6V系と12V系の互換性がありません。
これはカバーの取り付け面(裏側)とガスケットを見較べてみれば一目瞭然なのですが、
カムシャフトが入るヘッド側の内径がベアリングの有無によって異なっているためです。
ただ裏技がありまして、6V系のベアリング無しヘッドに12V系のカバーなら「とりあえず」
取り付け可能です。
6V用のガスケットを使用するのが条件と、あとカムシャフトが横方向に「踊ってしまう」 という可能性がありますので、あまりオススメ出来ません。
あくまで「緊急用」と割り切って下さい。
オイルクーラーを装着する方なら、ノーマルカバーを使用しないで専用のオイル取り出し
付きカバー(これも種類あり)を取り付けるハズですから問題ないでしょう。 |