≪復刻版≫

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その7.トランスミッションとシフトドラムのうんちく
純正部品を流用するなら、トランスミッション(以下T/M)はSS50の純正5速があれば最高ですが、現存する個体数が激減してるので入手が難しそうです・・・^^; (やふおくでも、けこええ値が付いてます)
あと、1〜2速のギヤ比が離れてるのと、各ギヤの厚みが薄く高出力の猿人にはツライですね。^^;;
Aタイプ・キックスピンドルのみっちゅーのも「正しく使える人」を選ぶでしょう。^^;;;
シフト時の
ギヤ抜けも、わりと頻繁に発生します。(個体差がありますが)^^;;;;
Fスプロケットの固定方法も独特で、特殊ボルトにてセンター留めのタイプです。^^;;;;;
このボルトは普通の正ネジなので、回転方向に
緩みやすいので注意が必要です。^^;;;;;;
スプロケの回転と同一方向に締め込む「
逆ネジ」が理想ですが・・・
(ご参考までに、トラックの左ホイールのハブボルトや草刈機のブレードを固定するボルトなんかは逆ネジです。)

一般的には
純正4速T/Mでしょう。

1,2速:6V 3,4速:12V リターンドラム
純正改 4速クロス

採用されている年代 及び適用機種等により、多種多様のタイプが存在します。
マニアの間ではよく知られた方法ですが、1〜2速に6V系のギアを使い3〜4速のギアに
モンキーR用を組み合わせると、純正流用の4速クロスミッションが出来上がります。
これは各々のギヤ比が、6V系は純正T/Mの3〜4速のギヤ比が離れてるのと、12V系の純正T/Mの1〜2速がギヤ比が離れている欠点をおぎなった改良方法です。(^o^)
これを逆に利用して、1〜2速を12V系で、3〜4速を6V系で組み合わせて排気量のあるトルクの大きい猿人に組み込めば、シフトチェンジをサボれる
ラクなT/Mが出来上がるでしょう!
(あくまで想像の世界ですが・・・)
そいや、誰かがそんなヤツをやふおくに出してたなぁ〜(核爆)


T/Mのシフトパターンをつかさどるのは、シフトドラムです。

純正の4速T/Mにて例を挙げさせてもらいますと、リターンミッションは 「1ダウン・3アップ式」で一般のモーターサイクルと同一パターンで、
ごく一般的な形式です。
モンキー系のクラッチ付き4速T/Mは、6Vも12Vも、すべてこの形式です。
もうひとつのパターンは、
6VダックスCD50などのクラッチ付き4速に採用されていたロータリーミッションです。
このシフトパターンは 「踏み込み式」で、N→1→2→3→4→N→1・・・のエンドレスです。
慣れれば問題ないのですが、普通のリターンに慣れたライダーが操作すると・・
“死に目に会います”(爆)

ご存知の方も多いと思われますが、4速トップでの走行中に、もう1つ踏み込むとニュートラルにシフトされます。
さらにもう1つ踏み込むと、、、1速に
「入って」しまいます。
4速で走行中ってコトは、実際かなりのスピードが出てると予想されますよね!(ヘタすると3桁km?)
そのような状況で、
マチガイとはいえ1速に入ってしまったら・・・ あとはご想像にお任せします。
シフトドラムの構造上、このような
危険な状況が造りだされてしまうのです。
(現在の12Vの「ニューロータリー」は、走行中はトップ→Nに入らないようになってます。 ご安心ください。)

6Vのモンキー系・純正4速T/Mに限っていえば、このシフトドラムには
互換性があります。
つまり、シフトドラムの変更だけで 「4速リターン」 にも 「4速ロータリー」にも変更可能です。

リターンのメリットは上記のとおり、
「一般的なバイクのシフトパターン」といえるでしょう。
欠点は、トップからニュートラルにはワンアクションでは
不可能なことぐらいですね。
ロータリーのメリットは、上記のとおりトップ→ニュートラルがひと踏みで可能です。
「レーサーのシフトパターン」って言うとカッコよすぎるでしょうか?(笑)
あと、ニュートラルが
確実に出せるという、隠れたメリットがあると私は常々思ってますが?